嘘から出た真か、誠からでた嘘か・・・感動!ちりとてちん外伝、骨のあった四草会 [はまどら]
蓮華タンポポどころか朝顔、ひまわりが全開の今日この頃。
3月に「ちりとてちん」が感動の最終回を迎えてから
こう暑くっちゃぁ、冷えたビールと枝豆と行きたいところだが、
そうそう飲んだくれてばかりじゃぁいられないしなぁ。。。
やっぱりここはもっと涼しいものを・・・
とのたうっていたkomadamuです。
このところ娘は小学校の「夏休み水泳教室」に通っていて、
毎日水と戯れているかと思うと、
蒸し暑くて狭い部屋で、
パタパタとパソコンに向かってる母としては、
涼しい思いをしている娘がうらやましい限りなのだが、
どうもまだ顔を水につけるのが精一杯の娘は
水泳教室に行きたくないらしい・・・
毎朝、頭が痛いのお腹が痛いのと
嘘か本当か微妙な発言を繰り返している。
まぁ、その気持ち分からなくはない。
私も子どもの頃、予防注射の前になると
お腹が痛くなったもん。
勿論、嘘はついてはいけないと思う。
人を裏切ることになるし、傷つけるし、自分も傷つく。
が、嘘も方便ということもある。
今回の「ちりとてちん外伝〜まいご3兄弟〜」を見ていて、
果たしてあれは嘘だったのか、本当だったのか。
いずれにせよ、ひとつ何かを吹っ切るのに必要な、
嘘もあるんだと思ったドラマでした。
そう、楽しみにしてたんですよねぇ、
「ちりとてちん外伝〜まいご3兄弟〜」。
もう四草さんの涼しげな、クールなお姿を
堪能したドラマでした
(何しろ本編では画面の端っこにいることが多かったけど、
今回は四草さんのアップが目白押しで・・・くぅぅぅ)
実は7月27日のBSの放送で既にお目にかかっていたんですが、
ネタばれの話題を避けることができそうもないので、
本日まで待ってました〜
今回も、天然無添加茶房は長くなりますよぉ(笑)ってな訳で、
よろしくおつきあいのほどを・・・カンッ
もうすでに4ヶ月も過ぎて、
少しお熱も冷めて来てたんですよ、正直。
まぁ、テレビ朝日とかでやってたドラマで、しほりちゃんや
虎ノ介様のお姿はすかさずチェックしていたのですが、
それでも4月からこっち、なんだかんだとバタバタしていたので
「ちりてちん」からも遠ざかっていたんです。
だってDVD BOXは全部揃えると高いし・・・(*´Д`)=з
(あぁ「ちりとて」ファンの皆様ゴメンナサイ
でも「瞳」には浮気してませんあっ
「朝ドラ」ファンの皆様ゴメンナサイ)
さてこの「まいご3兄弟」。
お話は、若狭と草々さんが結婚した後、
夫婦喧嘩をきっかけに小浜に帰った2人の
助太刀(?)に出かけた草原、小草若、四草の
3人の兄弟弟子たちの帰りの道中で起こった
ちょっと心温まる(というかウルウルものの)お話でしたね。
で、今回の外伝。3兄弟のお話とのことでしたが、
もう四草さんが完全に主役
どう見ても虎ノ介さまファンのための
サービスドラマといっても過言ではなかったですね
もう、堪能させていただきました
四草さんを、虎ノ介さまを
冷めかけていた四様熱再燃って感じですねぇ(笑)。
オープニング。いきなり始まった草々さんの創作落語。
その草々さんの頭上には、なんと「四草会」の看板が
めざとい四様ファンは、
ここでときめいちゃったんではないでしょうか
そして田んぼのあぜ道を走る一台の車。
運転する四草さんのお姿がさっそく登場して、
四様ファンはまた「キャ〜」でしたわね
(それにしても本編では一度も運転する四草さんの
お姿は見ていないので
…というか唯一運転したのは喜代美のお父さんだけか…
これまた新鮮で素敵)
でもって道に迷ったあげくガス欠でたどり着いた
扇骨職人さんのお宅。
ここでなかなか静かに過ごすことのできない
草原兄さんと小草若ちゃん。
なんか吉弥さんも茂山もっぴーさんも楽しそうに演じてらして、
いいとしいた大人がまぁ・・・と思いながらも
そのやり取りはもう、ピタ〜っと息が合っていて、
いいなぁやっぱり徒然亭のみなさんは〜って思いました。
そして四草さんの身の上話・・・
見ている四草ファンも途中あれって思ったでしょ、
すかさず小草若ちゃんが「入門志願しに来た時と話が違う」って
突っ込んでいましたが、そんな小草若ちゃんに
「うんうん」とうなずきながら、
ことのほか感動的に語る四草さんに
komadamuうっとりしながら見入ってしまいましたぁ
そして障子越しに四草さんの話を聞いていた九郎さんが
「シノブか・・・」と入ってきたところあたりから、
そう、最初1回目見たときなんかは、
そんな上手い話があるのかぁ・・・
43分にまとめすぎたんじゃぁないのかぁ・・・
なんてね、生き別れの親子がそんなに偶然に〜
的な感じで、やっぱり本編がよく練られて
完成されたドラマだっただけに、
正直少し引いて見ていたんですが・・・・・・・・
「嘘なんです」とさらっと言ってのけた四草さん。
(え”〜〜〜)
それまで身の上話をしている時には、
あぁ四草さんの素顔はこんな純粋な
青年だったのかぁ的なお顔だったのに
みるみるうちに算段をするときの
四草さんのお顔にもどっていって・・・
やっぱりただじゃぁ終らない
「ちりとてちん外伝」だぁって思っちゃいましたね
そう、算段をする時の四草さんって
ちょっと目を細めて、口の端をちょっとあげて、
悪い奴っちゃなぁって表情なんですけど、
それがまたス・テ・キ
(あっホントこまったおばさんのkomadamuです(笑))
でね、二度三度、四度と
(既に何度も見ているkomadamu)
何度見てもうるうると涙ぐんでしまうんですよぉ。
(ドラマの30分過ぎ、お約束のあのBGMのあたりから・・・)
そう、あのいつも何を考えてるのか
分かりにくい四草さんが、
本当の気持ちを九郎さんに吐露するところは・・・もう・・・
それが本当の嘘だったのかどうかは
微妙な感じで分かりませんでしたが、
(やっぱりその辺りは感情をあらわにしない四草さん)
それはどっちでもいいです。
あの兄弟子2人のバースディソングと草原兄さんの言葉に、
(う〜ん、視聴者を泣かせにかかってるなぁって
分かっていてももう・・・)
すべてのことが溶けていくように、兄弟子たちの愛情を感じて、
素の表情を見せる四草さん見てたら、
あのややこしい性格がさらに愛おしくなっちゃいましたよ。
そして九郎さんが
「シノブ・・・もし、あんたがほんまに・・・」
と息子に語りかけるように話したあの言葉で
四草さんも、そして九郎さんも2人とも
それぞれずっと胸につかえていた何かが、
すっと抜けていったんじゃぁなかろうかと・・・また涙
きっと本人たちは本当の親子かどうか、
分かっていたに違いないけど、
そんなことはどうでもよくて、
お互いに言葉にしたかった思いを
吐き出すことができて、
もうこれは嘘からで真なんだろうなぁ・・・・じみじみ
そして障子越しに四草さんの
本当の気持ちを聞いていただろう
草原兄さんと小草若。
先に寝た振りをして布団の真ん中を空けていたのは、
四草さんの帰る場所はここだよという
メッセージなんですよね、あぁ兄弟愛
それを見た四草さんも今までにない
穏やかな表情がこれまた
ホントこのドラマには愛があるなぁ・・・
ですべてが晴れて帰り道。(ヒバリの声がする?)
小草若ちゃんを置き去りにした四草さんが
「狐に化かされて朽ち果ててしまえ」と叫んだあの
晴れ晴れとした笑顔は
父親のこととか、ふるさとのこととかのわだかまりが
吹っ切れたって笑顔で、
めっちゃきれいで素敵でやんした
ホント、今回虎ノ介さんはきれいに撮ってもらってるなぁ・・・
四様ファンのハートわしづかみです
そういえば四草さんの誕生日が
四月四日といのはやっぱりシャレですよね。
もう四づくしということで(笑)。
ちなみに本編で小草若失踪の一見で涙した四草さん。
あの時は、
「夕日に溶けてなくなってしまえばええのにて・・」と
申しておりましたが、「狐に化かされて〜」といい
なんか四草さんって自分の気持ちを
ややこしく表現するお人なんですね(笑)。
さてエンディング。
草々さんの前座が終わり、
これから高座に上がる四草さん。
四草さんはいつも紫系の着物に半襟(伊達襟?)が
粋な赤(紅?)で色っぽくて素敵なんですけど、
安曇川の頃からず〜っと成長した
大人の四草さん、貫禄つきましたね(このときすでに46歳(0o0)エェッ)。
そしておそらく2人の兄さんが十周年記念にくれたんだろうね、
あの一本骨のない扇子を
微笑みながら見つめ、そしてきりりと
いつものニヒルでクールなひねた
四草さんの表情に変わるところが
これまた四様ファンのハートわしづかみ〜〜〜
・・・ちなみに・・・
本編での他の皆様の伊達襟は、
草原兄さんはたいてい渋めの草色とか浅葱色。
草々さんは地味な黒とか白とか。
小草若兄さんは派手に黄色とかピンク。
みんなそれぞれ個性を現してるようでお洒落ですね
そして最後、深々と下げた四草さんの頭越しに現れる
徒然亭のひぐらしの紋。
あぁこれが四草さんのふるさとなんだなぁ・・・と
納得して感動いたしました。
見事な着地です。
外伝制作の皆様、ありがと〜って言いたい気分ですよぉ〜
ホント、骨のあるドラマでした
komadamu絶賛
(そういや草々さんのサゲ。小草若ちゃんのボケの
パクリなんでしょうかねぇ(笑))
ところで今回のこのエピソード。
落語『宿屋仇』がベースになってるということですが、
これがまた今回のお話がピタッとフィットしていて、
それが自分の芯になる帰る場所、守る場所と
扇骨作り、骨がうまくつながっていて、
さすが藤本有紀さんすごいです。
(そういや、以前虎ノ介さんが
小浜のイベントかなにかに参加するのに、、
小浜に向かうバスの故障(かなんかで)一人だけ
遅れて到着した・・・なんて感じのエピソードを
聞いたことがありますが、
もしかしてこの話がきっかけにできたんちゃうかな・・なんて
思っちゃいましたが(笑)。)
それにしてもあの四草さんの「嘘」。
見れば見るほどいかようにも解釈ができて
(本当の親子だったとか、どっちも本当の嘘だったとか)
噛めば噛むほどおいしいドラマですよね。
これからも彼女の生み出すドラマを
見続けたいと思う、そんな脚本家さんです。
それにしても萬事九郎さん役の田村亮さんも
渋くて格好よかったっす。
でも家も家族も捨てて放浪する回想シーン。
あれ、絵的にはまるで2時間サスペンスドラマの
ワンシーンの様で、なんか短いシーンなんですけど
重い感じが出ていて、さすがですね。
奥様のちえ子さん役の徳田尚美さんも
いい味出してましたね(じみじみ)
そんな訳で、毎日朝から
頭が痛いのお腹が痛いのとのたもうている我が娘。
水泳教室を休みたい一心の算段なのか、はたまた
これも嘘からでた真の本当の症状なのか・・・
まぁここはとりあえず「何故ですか?」と言いつつ
適当にだまくらかして、
水泳教室に送り出そうと思う今日この頃の、
komadamuなのでした。
(それにしても、この暑いのに熱く語ってしまってスミマセンでした)
という訳でお進めします
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こちらの総集編に「まいご3兄弟」が入ってるそうな。
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メモリアルブックの巻末近くにある「まいご」の対談での
虎ノ介さんの写真は四様ファンは必見です
パブロフ犬現象で、これをきくと涙が・・・ってのも(笑)
2008-08-10 11:00
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