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お腹と舌と心に刻まれる思い出はふとした時によみがえり、深夜ひとり食すか深夜食堂 [はまどら]

いつもの事で恐縮だが、さらにこのところ
ついつい夜中に夜食を食べちゃって
お腹まわりの更なる進化に驚愕しているkomadamuです。
いや〜・・・特に水曜日深夜はね〜・・
なぜなら(前回もちょこっと紹介したけれど)
この秋久々に堂々私のハマドラとなった深夜食堂があるからなのだ。

 ※「深夜食堂」は全国放送ではないので、放送日などはコチラでチェックしてください。

ドラマの舞台は(たぶん)新宿のガード下か、
はたまた歌舞伎町の裏通り辺りかと思われる一角に
ひっそりとある小さな深夜営業の食堂「めしや」。

メニューは豚汁定食とビール、酒、焼酎のみ。
あとは勝手に注文すれば、できるものなら作ってもらえるってお店。
店の主人には小林薫さん。
原作よりいくぶんイキのいい奴って感じですが、渋くてステキです。
訪れる客も個性的で、皆どこか傷があったり抱えるもの背負うものがあるような
一癖も二癖もある人々。
1話30分ながら、見終わればまるで映画を見終わった様な気分になる。
そんなドラマなんですね。

で、深夜食堂を見るたびに若かりし頃よく通った新宿の街を思い出す。
ン十年前の浪人時代に通った予備校や
卒業してから勤めた事務所は新宿御苑にあったから。
帰り道、新宿一丁目から二丁目、三丁目、そして新宿駅までの道
若かった私には到底一人じゃぁ足を踏込む事のできない様な怪しい店や
ネオン揺らめく不夜城の街を横目で見ながら毎日歩いたものだった。
今でこそお洒落な店がたくさんできて、若い人でごった返す街になったが、
私の脳裏に残る新宿は、猥雑で危なくて秘密の匂いがしたもので、
深夜食堂のドラマにはそんな空気感があって、
ちょっと懐かしい感じがするんです。

そうそう先週の第5話には、あがた森魚さんが出演されていて、
思わず「赤色エレジー」思い出しちゃいました。
(劇中歌ったのは「函館の女」でしたが)
それに鈴木常吉さんが歌う挿入歌もあの時代の匂いがして、
昭和生まれのおばさんの心の琴線に触れまくりのドラマなんですわ。
(あっちなみに「赤色〜」の頃はまだほんの子どもでしたよ!)

出てくる料理は誰の心にもある大切な思い出の味で
シンプルで、懐かしい香りのする料理。
料理というにはささやかで、庶民的なものだが
実はどれもこれも心の端っこがツンっときちゃうような、
そして舌の付け根がジュワッとくるような・・・
ふとした時によみがえる思い出の味や忘れられない味。
そんな料理ばかりなのだ。
だから見るたびに、子どもの頃や青春時代の思い出が立ちのぼってくる。
そしてドラマで描かれる料理にまつわるエピソードがまた泣けるのね。
毎回夜中に一人、ジ〜ンと目頭熱くしながら
(ビール片手にウルウルしてる自分は人には見せられないが)
いろんな思いを抱えながら見ております。

今まで出てきたメインの料理はというと、
赤いタコさんウインナーと甘い卵焼き(お弁当の王様)
猫まんま(母に隠れて食べてたなぁ)
お茶漬け(梅、シャケ、たらこ具はおにぎりにも通ずる定番ラインナップ)
ポテトサラダ(夫の大好物だ)
そして先週はバターライス(これまた夫の好物で・・・)

この第5話で紹介されたバターライス。
これは夫も子どもの頃たまに食べていたらしく、
日曜日とかの休みに私がぐうたら寝坊していると、
娘と二人、朝ご飯に食べてることがある。
そして娘も気に入って、おいしいおいしいとパクパク。
ただご飯の上にバターをのっけて、お醤油をたらしただけなのだが、
夫にとっては思い出の味らしい。
夫が子どもの頃は実家で商売をやっていて、
忙しかった母が仕事の合間に作ってくれたご飯の一つだったそうで、
いまだにその味は忘れられない「おふくろの味」ベスト10の
上位にランクされているらしいのだ。

butter rice.jpg

で、はて。
私にはそんな思い出の味、忘れられない一品があるのだろうか・・・
しかし結婚してから自分で作る料理の味は、
実はすでに母親から刷り込まれているおふくろの味らしく、
自分の味の基本になっている。
なので日常的に口にする事ができるのと、
結婚するまで実家で過ごしたのでおふくろの味への郷愁が薄いのか、
意外と思い入れのある料理は少ない(って私だけ?)。
とはいえ、私だってやっぱり人の子。
記憶に残るアットホームな料理はあるはずで・・・あれこれ思いおこしてみた。

そうそう子どもの頃、よく日曜日の昼ご飯がそれだ。
母が作る「ひき肉パン」(って名前なんかなかったから今、命名した)。
ひき肉をタマネギと炒めたものに、
バターと小麦粉と牛乳を投入しホワイトソース状態にし、
3〜4つに切った食パンの表面に載せて、トースターで軽く焼くだけ。
あとは好みで刻みパセリと塩をパラパラ。簡単である。
私は勿論、妹も弟も大好きだったのだが、
特に父の大好物で、何個も何個もバクバク食べていた。
いつもは小食の父がそんなにおいしそうに食べるならと、
子ども心にちょっと遠慮して食べていた私。

そんな思い出の「ひき肉パン」だが、
娘2人は嫁に行き、残った息子もなんだかんだと不在気味。
そして父が亡くなった今では、母は作る機会がめっきりと減った。
が、この間娘と実家に泊まりにいった時
昼ご飯に私と孫のために久々に張り切って作ってくれた。
で何年ぶりかで食べたひき肉パンは、
うっかりかけすぎた塩がちょっとだけ唇にしみて、
パセリの匂いがツンときて、そしておいしそうに食べていた父を思い出した。
子どもの頃の団らんの味だったのだなぁと、しみじみ思った。
そういや自分で作った事ないや、このパン。
こんど作り方を教えてもらおう・・・娘も好きだしね。

hikinikupan.jpg

誰にでも一つや二つ、
星なんかつけられない(と、ドラマで料理評論家の戸山さんが言ってたけど)
質素だけど食卓に並ぶとホッとする、
心と舌に残る思い入れのある料理があるのかもしれないですね。
このドラマを見ていてつくづくそう思いました。
なので毎週見るたびに涙腺をウルウルさせながら、
しかし一方でお腹の方はぐうぐう言わせている。
困ったkomadamuなのでした(笑)。

さてそんな「深夜食堂」。
大人向けの内容なので子どもの起きている時間は無理だろうが、
ぜひとも全国放送で、2クールくらい放送して欲しい、
この秋komadamu一押しのハマドラとなりました。

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コメント 4

にこちゃん

水曜日の深夜なんだー。
これも原作はコミックなんですね。
木曜日は何故かアニメが深夜多いですが、
水曜日はドラマとかの傾向にあるのかな。
これ気になります。今度観てみますー。
by にこちゃん (2009-11-13 17:23) 

komadamu

にこちゃんさん!こんばんは♪
そうそう、ゴメンナサイ。
深夜食堂は全国放送ではないので、放送している放送局によって曜日がちがうんですよ〜m(_ _)m
だから放送していない地域もあるかも・・・なんです。
にこちゃんさんのお住まいの地域を存じ上げないので、私の方から放送曜日のご案内ができないので、もしご覧になる様でしたら公式サイトのほうをチェクしてくださいね。スミマセン。
ちゃんと本文の方で触れておくべきでしたね。
このコメント書き終わったら追記しておきます。
by komadamu (2009-11-13 21:02) 

にこちゃん

お気づかいありがとうございます~
一応関東なので観られると思います。
今度チェックしますねー。
by にこちゃん (2009-11-16 15:24) 

komadamu

にこちゃんさん!こんばんは♪
あ〜良かったです。(⌒・⌒)ゞ
よかったら、見てくださいね♪
そうそう、にこちゃんさんのハーブオムレツおいしそう〜ですねぇ。
今度私もチャレンジしてみたいなぁ・・・ぐぅぅ♪o(⌒O⌒)o♪
by komadamu (2009-11-16 22:55) 

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